2000-04-19 第147回国会 参議院 憲法調査会 第6号
それでは、しからばこの二十一世紀のイデオロギーの終えんを踏まえた上での指導原理は一体何なんだろうかというふうに考えるところでありますが、文明批評家であり劇作家である山崎正和氏は、イデオロギー終えんの後に新しい普遍性を目指す政治思想の力が目覚ましく台頭してきている、その思想の名は人権である、こういうふうに言っているところであります。
それでは、しからばこの二十一世紀のイデオロギーの終えんを踏まえた上での指導原理は一体何なんだろうかというふうに考えるところでありますが、文明批評家であり劇作家である山崎正和氏は、イデオロギー終えんの後に新しい普遍性を目指す政治思想の力が目覚ましく台頭してきている、その思想の名は人権である、こういうふうに言っているところであります。
○吉田公述人 現在はイデオロギー終えんの時代だと思います。二つの体制が非常に接近してまいりまして、あるいは収敵するという説もあります。そうした中で国民の多くは政策の充実を要望しているわけであります。前回の総選挙のときも、各党ほとんど福祉の充実ということを掲げ、日本の福祉国家への前進を約束しているように私は受け取ったのであります。 福祉国家は三つの柱を持っております。